反省会 6

これから,【 最新のコロナ対策 よもやま話 】の続きを,記述して参ります。


【 Coffee Break 2020.08.07 】 感染が 6月中旬以降に再び顕在化か

新型コロナウイルスの感染拡大が続いていますが,国内では 5月にいったん収束したと思われたウイルスによる感染が水面下で継続していて,6月中旬以降に再び顕在化したとみられることが,国立感染症研究所が行ったウイルスの遺伝子の詳細な解析の結果で分かりました。研究所では,移動の自粛が緩和されたあとも,見えないまま続いていた新型コロナの感染が全国に広がった可能性があるとしています。

国立感染症研究所は,国内で感染した人から検出されたウイルスの遺伝子を詳しく解析して,どのように広がったのかを分析した結果を発表しました。それに依りますと,今年 3月中旬以降,国内に広がったウイルスは,中国の武漢からヨーロッパを経て入ってきた「 ヨーロッパ系統の欧州米国型 」と呼ばれるタイプのもので 5月には,このウイルスによる感染は いったん収束に向かいました。ところが,6月中旬以降になると各地で感染者の集団(クラスター)が発生して,そのウイルスを解析すると,いったんは見られなくなった「 ヨーロッパ系統の欧州米国型 」のウイルスの遺伝子の一部が新しく変異した「 東京型 」であったと分かりました。
国立感染症研究所では,それまで無症状か軽症の感染者による感染が水面下にて継続されていて 6月中旬以降には同じ系統のウイルスによる感染が再び顕在化して移動の自粛が緩和された後には,東京だけでは収まらずに全国各地に広がって行った可能性が極めて高いと分析しています。

ヨーロッパでは先月中旬から新型コロナウイルスの感染者が再び増える傾向にあり,フランスの首都パリの警視庁は,屋外でも混雑する場所ではマスクの着用を義務化すると発表しました。

フランスでは 7 日に確認された新たな感染者数が 2288人と,外出制限の解除後最も多くなり,バカンスシーズンで若者が感染対策をとらずに大人数で集まっているなどとして,問題視されています。

最近になり指摘されて居りますマイクロ飛沫感染予防には,不織布マスク( ごく普通の使い捨てマスク )の着用が一番効果があるそうです。


【 Coffee Break 2020.08.11 】 マイクロソフトを創業したビル・ゲイツ氏は,新型コロナウイルスを封じ込めるのに成功するのは 2年半先だと考えています。ワイアード誌のインタビューでゲイツ氏は『 私にはこんな感覚がある。それは,私たちの豊かな世界は,基本的には新型コロナを 2021年末までに克服するが,しかし全体的には,この問題が片付くのは 2022年末となるであろう 』と語った。

ゲイツ氏によれば,この期間までにパンデミックを収束するためには,大きなイノベーションの発展が不可欠だという。また,パンデミックは現実的にマラリアやポリオ,HIV へ対応する薬の開発の進展を遅れさせたと考えている。『 2020年のはじめの状況に私たちが戻るには数年かかる。これは,第 1次世界大戦でも,第 2次世界大戦でもないが、全システムへの否定的衝撃の規模としては同程度と言える 』と強調した。

これは,感染症専門学者の指摘と同じ意見である。感染を,長いマラソンレースに例えるならば,序盤戦が始まったばかりの状態なのであろう。

【 Coffee Break 2020.08.14 】 国立感染症研究所 クラスター事例集

Johns Hopkins University CSSE  ( Japanese Data 2020.08.25 )

新型コロナ 第2波のピークは過ぎたようですが,次波への御注意を

このところの第2波は,初期の武漢アジア型と異なり,猛威を奮っている欧州米国型とも異なる,自粛規制が緩和された6月から東京で熟成変異した『 東京型 』に成るそうです。ですから,現在,沖縄と横須賀の米軍基地で発生している『 欧州米国型 』は,秋口からの第3波の感染拡大に影響することになって行くことでしょう。

そして,瀬戸際対策への更なる厳しい規制が呼び掛けられて居ります。

新型コロナウイルス感染症の拡大と謂えども,長いマラソンレースに例えるならば,まだまだ序盤戦が始まったばかりの状況にあります。感染症の専門家からの御考えを聞きますと,これから2年半近くの期間が必要に成るだろうとの御意見でした。この新型コロナとの共存生活,つまり【 新しい生活様式 】には 何はともあれ慣れて行く必要があります。この生活では過度に恐れる事はないですが,決して油断をしてはいけません。


【 Coffee Break 2020.08.25 】  新型コロナ 香港大学からの発表

新型コロナウイルスに感染して,回復したあとに 4か月余りたった後に再び感染したケースが世界で初めて確認されたと,香港大学の研究グループが発表しました。1 度目と 2 度目ではウイルスの遺伝子の配列が一部で異なるということで,研究グループは同一人物で 2 度感染が確認されたケースは世界で初めてだとしています。

研究グループは,感染後に体内で作られた抗体が減って『 数か月後には通常のかぜのように再び感染する恐れがあることを示すものだ。』として感染したことがある人もマスクの着用や,人と距離を置くなどの感染防止策だけでなく,ワクチンの接種も考慮すべきだと指摘して居ります。

今年の 1月末にインドの学者が,新型コロナは SARS & HIV からのキメラウイルスであると指摘して居りましたが,間違いが無かった様です。